このゆとりが恐い

リフォームも終盤にさしかかり、リビングの続き間に新しい部屋ができた。
東に小窓があるから日当たりもいいし、西側の大きな掃き出し窓から縁側気分で庭に出られるようになっていて、老後はとっても居心地よくて重宝しそうだ。

とりあえずはピアノだけ移動させる予定なので、リビングにスペースができて広々と明るくなるし、今度、娘がお産で帰ってきたらベビーベッドを置いてゆったりと世話ができる。
（Kちゃんが新しいクロスにクレヨンで落書きしないか、窓から外へ出ないかが心配だけど）
あとはカーポートを新しくして、花壇に木や花を植えたら出来上がり。

業者さんには「基本、家にいるからいつでもいいですよ」と言えるし、朝から散歩したり、カーテンや本を求めて平日１人でショッピング、眠くなったらソファでうたた寝・・
な～んて夢のような生活！　こんなゆとりの生活させてもらっていいのだろうか。
まぁ、このまま働きもせずに好き勝手に暮らしていたら、せっかくの貯金もすぐに底をついてしまうだろうけど、人生あくせく働くだけじゃ何もできずに生活に余裕がなくなる。

置きっぱなしで不都合感じながらも放置してたものをやっと片付けたり、
新築から２０年、くたびれきったカーテンをようやく新しいものと取り替えたり、毎日少しずつ、家の中がスッキリきれいになっていく。

まだまだ、手をつけなきゃいけないところだらけだ。
お風呂やトイレもさることながら、家中の茶色く変色した壁紙、２階の寝室の畳や押入れの襖も、ホントはぜ～んぶ新しくしたいのはやまやまだけど、まぁ、全部いっぺんには行かないので、今後のフトコロ次第ということで我慢、我慢・・

それが済んだら、今度はじーさまの家も１軒丸ごと待っている！（ちょっとウンザリ）
たぶん、年末は大掃除どころではないから、帰ってくるまで１度はやっておかなくちゃね。

２０年なんて、過ぎてみればあっという間だ。
まだ３０代半ばで子供たちも小学生だったのに、今はみんな独立して孫までいるんだから。
あの頃描いた２０年後と比べたら、けっこう理想的な方向へ進んでいると思う。
正直言って、若さはあったけど、もう１度やり直したいとは思わない。それだけいつもお金がなかったし、子育ても夫婦間でも仕事でも親のことでも、いろんな初めての壁にぶつかって、何事も大変だったから。

今までの２０年とこれからの２０年は、また全然違うだろう。
行きと帰り、中盤と後半みたいな違いだろう。
「行きはよいよい帰りは恐い」とならないように、余裕の老後になったらいいな。

そのためにも、できる時に住環境も整備して、暮らしやすいようにしていきたい。
もしかして、今が一番充実している時かもしれないな。