じーさまが胸の痛みを訴えて救急車で運ばれた。

朝、出勤しようとしていたところに施設から連絡を受けて、急いで駆けつけて一緒に乗り込んだ。
何の前ぶれもなく、朝起きてから急に具合が悪くなって酸素量が低下したらしい。
本来なら施設が提携している病院に運ばれるところだけど、2か月に1度通院しているかかりつけの病院が受け入れてくれることになった。

もしや心筋梗塞が再発したのかと思ったら、胆嚢から続く胆管に石が詰まって炎症を起こしたようで、そのまま入院することになってしまった。

処置室の前で2、3時間待ち、大部屋にやっと落ち着いたのはお昼前。
9階の見晴らしのいい窓ぎわのベッドはお天気よすぎてカーテンしめても暑いほど。
そんな中、水も飲めずに熱が出て酸素マスクでハーハー言ってる姿が何とも痛々しかった。
その日の夕方、たまった胆汁を抜くために内視鏡でチューブを入れる応急処置をして、長い1日は終わった。

担当医の先生が、石を取ることに対して、なんといっても高齢だし、血液サラサラの薬を服用しているリスクを並べ立てるので、私たちは完全におじけづいてしまった。
でも、チューブをそのまま体内に入れたままだと、感染したりはずれたりするリスクもあるそうだ。
「もう痛いのは嫌だ。昔、胃を切っても大丈夫だったんだからさっさと石をとってくれ!」とじーさま訴えた。

幸い術後の経過も順調で、食事しても大丈夫だったので、血液サラサラの薬をやめて1週間後、再び内視鏡を入れて、無事チューブと石をのけることができた。
50年前の胃の手術跡は今のそれとちょっと形状が違っているらしく、専用のカメラが入らないので普通の胃カメラでバルーンで出口を広げて石を取る方法がとられた。
それもまた不安材料だったんだけど、小1時間もしないうちに終了。
石は1センチくらいの大きさだったらしい。
90才で無事、生還! すごい生命力だと思った。

ちょうど10日間の入院生活。
長引くと痴呆が進む人も多いそうで、同室の患者さんには家族が昼夜交代で付き添っている人もいた。
そうなるとホント大変! 私は仕事帰りに毎日通うだけでもしんどかったのに。

これも日頃の罪ほろぼし。施設に黙って入っててくれるし、入院した時くらいはお世話しないと。
それにしても、どの親も年取るばかりで、この先どんなことが待ち受けているか・・
心してかからねば。いやいや、私たちも健康には気をつけないと。

コメント

ありす
2015年12月22日18:32

ご無事で何よりでした。びっくりしたでしょう?
早く元気になられるといいですね。

ポピー
2015年12月22日22:11

ありすさま>元気に見えても、いつどうなるかわからないものだと痛感しました。
高齢者に多いみたいで、長生きするのも大変です。
頬がこけてやせたみたい。やっぱり体力消耗したんでしょうね。

磯野コンブ
2015年12月24日7:52

じーさま無事生還ホント良かったですね!
ポピーさんもお疲れさまでした。
生きているといくつになっても初めてのことばかりで、老親のお世話も初めてなので毎度オロオロしてしまいます。

ポピー
2015年12月25日12:41

磯野コンブさま〉今年だけでもケガしたり何やかやとあったけど、大事に至らなくてホッとしてます。あの年になると、入院して無事退院できるだけでありがたや〜って感じよねー
実家の母からも色々と相談持ちかけられて、老夫婦が生活していくことの大変さを日々痛感してます。

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