おしゃべりは元気の素

昨日は、ホームの運営委員会があるというので出かけた。
一体なにを話し合うのか知らないけど、同じ立場の家族さんたちと顔を合わせるのも興味があった。
当然２人で行くものと思っていたのに、町内会の集まりと同様、「お前に任せる」
「えーっ、行かないの？」「ああいうのに出るの、お前好きだろう？」

まったく！　ホームに入ってから私ばっかりだよ、顔出すの。
男の人は行きづらいんだろうか？　息子もお見舞いには週１で行っていたのに、まだここには１度も顔を出していない。


お天気がよくて暖かい日曜の午後、９人入っているホームで５家族が集まっていた。
他に市役所と地域包括センターの人が来ていて、私たちが話し合うというより、きちんと運営されているか、お役所が監査にくるような感じの集まりだった。

その後は、踊りの会の人たちが１時間ほど踊りを披露。

じーさまのななめ前の席でいつも黙って座ってるおばあさんは、娘さんかお嫁さんに背中をさすってもらいながら踊りを見ていて、それを見るとこちらの方が嬉しくなった。
いつも背筋をしゃんと伸ばしているおじいさんの横には奥さんが座って、息子夫婦と小さなお孫ちゃんの様子を見守っていた。
かなり痴呆が進んでいそうなおじいさんは、お嫁さんに背中さすってもらっても無表情だし、車いすに長いこと座っていると、だんだん姿勢が崩れていくのでお世話も大変そう・・これも家族としては辛いだろうな。
まだ、じーさまはちゃんとしてるから、顔を出す甲斐もあるんだと思う。

でも、家族が来てない人はいつも通り、目を伏せて居眠りしたり、来てない人同士でソファーに座ってて、なんか寂しそうだった。
じーさまとよくおしゃべりするおばあさんには誰も来てなかったので、声をかけて３人でしゃべった。
昔、学校の先生をしていたそうで、言われてみればそんな感じ。
家が遠いので時々寂しくなるってこの前言ってたっけ。
話し好きの人がもっと増えたらいいのにね。

ここに来ると、自分の老後はどうなるのかなと、嫌でも考えてしまう。
それにしても、じーさまのスナップ写真がだんだん明るくなっているのを見ると嬉しくなる。
じーさまとのツーショット写真も撮ってもらったけど、思いきりピースサインで
笑顔で映ってしまった。ちょっと乗り過ぎ？　でも、笑う門には福来るだよね。