いつもは事務作業ばかりだけど、昨日は急きょ人手が足りないからと
肉体労働に駆り出されて1日仕事だった。

2階建ての一軒家をぜーんぶお片付けする作業。
台所の食器も使いかけの調味料も押入れの布団や洋服もテレビもタンスも2階の書斎もミシンも編み機も勝手口の外のビールびんも全部。

それが広いお宅で、1階が5部屋に2階の和室と洋間。
広いから何でもしまいこんであるのよね。
半日だけの手伝いのつもりだったのに、結局夕方までかかってしまった。
何人で暮らしていたのか、最後は老夫婦だけだと思うけど、昭和30年代、40年代の雑誌やおもちゃの箱から編み物の毛糸玉から、昔懐かしいものがいっぱい溢れていた。

最近は、親が亡くなったり老人ホームに入ったりしても、子供はよそに出てしまっていてわざわざ片づけに帰る暇もなく、業者に任せるところが増えている。
これで何軒か手伝ったことがあるけど、いろんな家庭があるんだなって思う。
大事なものはこれこれで、思い出の品は残しておいてくれと張り紙してある家庭もあれば、
今回みたいにカーテンと照明器具以外はすべて処分してくれと依頼されるケースもある。
そこは他人の家だから、なんの感情も感傷もなくアルバムだろうが手紙の束だろうが捨ててしまえるところがいいんだろうけど。
確かに、子供とはいえ、親の家を片づけるのは至難の業だろうな。
ホントにこまごまとしたものがあふれているんだから。

押入れの新聞紙は几帳面にたたまれて、衣装缶の洋服もきちんとたたんでしまってあった。
まるで、自分の親の押入れを片づけているような気分になった。
2階の広い洋間からは、海が見えるとてもいい眺めで、ご主人の机と奥さんのミシンが仲良く並んでいた。

コメント

ありす
2011年5月24日7:02

家族なら、片付けているんだか・・眺めているんだかわからないことになってしまいそうですね。そのお家の歴史まで一緒に処分するんですもんねえ。
お向かいの奥さん、おばあちゃんが亡くなって片付けきれずに全部持って帰ってきて、ご主人が寄り分けてせっせと捨てるのに、また拾ってきて叱られてます。

ポピー
2011年5月24日22:26

ありすさま>あーわかるような気がする。昨日の家もモノモチよくって、4と5ばかりの通知表やら夏休みの植物採集なんてのまであったの。(成績悪かったら早めに処分しておくべきだな・・)
あれが娘さんだったら、きっと簡単には捨てられないだろうな。
でも、たぶんすごく大事なものはあらかじめ持ち出してあるんだと思います。
絵の具や楽譜や手芸用品やパソコンと、趣味多彩な老後を過ごされた様子が見えるような気がしました。

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