それでもきっと明日は来る
2011年2月11日 日常 コメント (4)
息子が来月から家に帰ってくることになった。
メール便で送られてきたのは、息子の転出証明書と退学届・・
これから住民票をこちらに戻して、退学届には親の署名をして送り返さなければならない。
どこがどう間違ったのか、卒業証書は夢のもくずとなってしまった。
4年前、大学を辞めると言う息子を必死で説得して今までやってきたけど、やっぱり駄目だった。
今度こそ、という気持ちは、当の本人も親以上にあったに違いない。
1番前の席で、年下の学生に混じってもう一度授業を受けて、
3年の秋からは就活にも人一倍張り切って挑戦していた。
なのにーやっぱり、そういうことは評価されないんだよね。
最終面接で言われるのは、「えらく長いこと大学にいるね~」
大卒なんてうじゃうじゃ世の中にいるし、少ない求人にドドッと学生が集まる。
理系の部活をしていた体育会系とか、いかにも優秀そうな学生が大好きな人事担当者。
息子が受けた会社は理系10名文系1名の募集の所が多くて、
文系で「えらく長いこと大学にいる」部活に入ってない息子は、いつも2次以上の面接で振り落された。
最終に残った文系の学生は息子だけ、という会社に落ちた時は、こちらまでかなりひきずってしまった。それでも翌日には別の会社説明会へと飛び回っていた。
繰り返し受けては落ちてるうちに、息子からの電話は減って、メールしても返してこなくなった。
4年の始めに卒論がどうだとか、公務員の試験の2次を受けに行ったまではわかっているけど。
6月のある時からパッタリと連絡が途絶えた。
最初はいちいち親に報告するのが嫌で、いつか内定がとれたら解決するものと軽く思っていた。
まだ単位も相当残っていて、4年といえども授業のコマは多いし卒論もあるし忙しいはず、
そっとしておこうと思った。
今となってはもっと早く行ってあげればよかったと後悔するのだけど、
そこらへんが親子の距離の取り方の難しいところなんだよね。
離れているし、そのうち携帯もつながらなくなって、
あいつめ、勝手に携帯変えてバイトでもして学校も行ってないなとも思ったり、
いろんな憶測がかけめぐって、手紙出しても返事なし、黙って引っ越したのかとも思ったり。
これで2度目の音信不通。こちらから出向くのもなんか腹立たしい。
正月明け、ダンナも私ももう限界。
思い切って息子のアパートに訪ねてみたら・・
半年間、誰とも連絡をとらず携帯も途絶えたまま、部屋に引きこもってたんだよね。
もう何も責める気にならず、とにかく部屋から出て、前を向いて行こうと言って帰ったのです。
「顔向けできない」となかなか部屋から出てこなくて、その日は口も重かったけど、
まだ自分にも帰る場所があったんだと安心したみたい。
一歩間違えたら取り返しのつかないことになってたかも。
そうなる前でよかった。
‘大卒が何だ!‘‘肩書が何だ!‘。とか言いながら、知ってた?
退学届って、授業料払ってないと発行してくれないの。
もし親の会社が倒産して授業料払えなくても、中退でなく「除籍扱い」だって!!
あなた、何年大学に通わせたと思ってるのさ!?
除籍って、冗談じゃない!!
後期の授業料として息子に送金してたお金も、たまった家賃に消えてしまったので
またまた払いましたよ。
これで退学届を提出したら、晴れて「○○大学中退」という肩書をGETできる!
世の「自称・大学中退」の人たちの何割かは、きっと除籍されてるんじゃないかしらん。
もう、後ろは振り向かない。
お金のことも、本人の前では絶対うだうだ言わない。
本人が一番身にしみてることだから。ってダンナと約束したのです。
もし順調に就職が決まって卒業していたら、きっと故郷には戻らなかっただろう。
この試練をどう受け止めて、これから先どう切り開いていくのかな。
親としては、見守ることしかできないけれど。
メール便で送られてきたのは、息子の転出証明書と退学届・・
これから住民票をこちらに戻して、退学届には親の署名をして送り返さなければならない。
どこがどう間違ったのか、卒業証書は夢のもくずとなってしまった。
4年前、大学を辞めると言う息子を必死で説得して今までやってきたけど、やっぱり駄目だった。
今度こそ、という気持ちは、当の本人も親以上にあったに違いない。
1番前の席で、年下の学生に混じってもう一度授業を受けて、
3年の秋からは就活にも人一倍張り切って挑戦していた。
なのにーやっぱり、そういうことは評価されないんだよね。
最終面接で言われるのは、「えらく長いこと大学にいるね~」
大卒なんてうじゃうじゃ世の中にいるし、少ない求人にドドッと学生が集まる。
理系の部活をしていた体育会系とか、いかにも優秀そうな学生が大好きな人事担当者。
息子が受けた会社は理系10名文系1名の募集の所が多くて、
文系で「えらく長いこと大学にいる」部活に入ってない息子は、いつも2次以上の面接で振り落された。
最終に残った文系の学生は息子だけ、という会社に落ちた時は、こちらまでかなりひきずってしまった。それでも翌日には別の会社説明会へと飛び回っていた。
繰り返し受けては落ちてるうちに、息子からの電話は減って、メールしても返してこなくなった。
4年の始めに卒論がどうだとか、公務員の試験の2次を受けに行ったまではわかっているけど。
6月のある時からパッタリと連絡が途絶えた。
最初はいちいち親に報告するのが嫌で、いつか内定がとれたら解決するものと軽く思っていた。
まだ単位も相当残っていて、4年といえども授業のコマは多いし卒論もあるし忙しいはず、
そっとしておこうと思った。
今となってはもっと早く行ってあげればよかったと後悔するのだけど、
そこらへんが親子の距離の取り方の難しいところなんだよね。
離れているし、そのうち携帯もつながらなくなって、
あいつめ、勝手に携帯変えてバイトでもして学校も行ってないなとも思ったり、
いろんな憶測がかけめぐって、手紙出しても返事なし、黙って引っ越したのかとも思ったり。
これで2度目の音信不通。こちらから出向くのもなんか腹立たしい。
正月明け、ダンナも私ももう限界。
思い切って息子のアパートに訪ねてみたら・・
半年間、誰とも連絡をとらず携帯も途絶えたまま、部屋に引きこもってたんだよね。
もう何も責める気にならず、とにかく部屋から出て、前を向いて行こうと言って帰ったのです。
「顔向けできない」となかなか部屋から出てこなくて、その日は口も重かったけど、
まだ自分にも帰る場所があったんだと安心したみたい。
一歩間違えたら取り返しのつかないことになってたかも。
そうなる前でよかった。
‘大卒が何だ!‘‘肩書が何だ!‘。とか言いながら、知ってた?
退学届って、授業料払ってないと発行してくれないの。
もし親の会社が倒産して授業料払えなくても、中退でなく「除籍扱い」だって!!
あなた、何年大学に通わせたと思ってるのさ!?
除籍って、冗談じゃない!!
後期の授業料として息子に送金してたお金も、たまった家賃に消えてしまったので
またまた払いましたよ。
これで退学届を提出したら、晴れて「○○大学中退」という肩書をGETできる!
世の「自称・大学中退」の人たちの何割かは、きっと除籍されてるんじゃないかしらん。
もう、後ろは振り向かない。
お金のことも、本人の前では絶対うだうだ言わない。
本人が一番身にしみてることだから。ってダンナと約束したのです。
もし順調に就職が決まって卒業していたら、きっと故郷には戻らなかっただろう。
この試練をどう受け止めて、これから先どう切り開いていくのかな。
親としては、見守ることしかできないけれど。
コメント
本当にお父さんとお母さんがいて良かったね。
9日の日記、
>なにか話したくて聞いてもらいたくてしょうがないんだけど、どこから話せばいいものか。
>はたしてオープンに書いていいものか。
私もおんなじです。迷いながら、で、書けないことも多いけど、それでもここはやめられなくて、ポチポチ続けています。
息子さんのこと、他人事ではなく胸が痛みます。
でも、ご実家に帰ってこれる状態でよかった。
今の時代、若い人たちは本当に大変です。息子さんが特別ではないです。
運良くどこかに入れたとしてもそこから先がまた大変なことが多いですから、「とにかくどこでもいい」なんて焦らず、「これだけは譲れない」っていうところは守って行った方がいいと・・・偉そうなこと言ってすみません(汗)、この2年間、娘と息子と私自身の就職活動をしてみて思ったことでした。
いろいろあったけど、ひとまず親を受け入れてくれてホッとしてます。「あの時・・していれば」という仮定形で過去のことを考え出したらキリがないので、今はお互い、今日したこと、明日すること、これからやろうとしてることを話題にしています。
ここはやっぱり、特別な場所ですよね。オープンにしすぎるのも何だけど、書きたいことを書くのが一番みたいです。やっと書けて、やっと声かけができた感じ。
そう、今は社会問題ですよね。就活の時期が早くなって、動けば動くほど授業そっちのけになるし、出費もかさむし、下準備は大変だし!
息子も今みたいに元気になるまでひと月かかりました。